2015-06-09

6月8日 The Wave I Ride プレミア上映会


今日は楽しみにしていたペイジのドキュメンタリーのプレミア。それほど有名でもない彼女の映画だけどマウイではみんなに好かれている彼女、そして今年は今までの努力が花開いたかのよう歴史に残るジョーズの波でチューブをメイクし、一躍有名になったからかびっくりするほど大勢の人が来ていた。そして駐車場の車にはサーフボードやカヌー、ウインドを山盛りにのせた車がたくさん、サーフボードを盗もうとしている人がいたらここに来ると手っ取り早いだろうな。もちろんこんな愛にあふれた雰囲気だと、そんな気もうせてしまうと思うけど。
まずは監督とペイジのご挨拶。いつもと変わらないさっぱりした自然体。ペイジらしさ一杯だった。
 接近して写真を撮ろうと前に行ったら、同じようにステージ前でカメラ構えていたアナマリーに遭遇。彼女とは昔ウインドの大会でいつも一緒だった。最近はカリフォルニアとマウイを行き来しているのでなかなか会わなかったけどお互いペイジのためにうれしい気持を共有できた。
会場はびっくりするほどの人。
皆ビーチチェアーを持参し(マウイではみんなが皆この背の低いビーチチェアーを持っているというのも凄いと思った)芝生の好きなところに自分で決めて座る。海の方を見ると薄暗くなっていく夕焼けに。背の高い、やしの木のシルエットが見える。スクリーンの向こうの空には北極星、そしてくらくなっていくにつれて星がどんどん増えていく。流れ星もいくつか見えた。
 なんと噂では2500人を超える人が見に来たとか。大学の卒業プロジェクトから発展したこの映画、ペンキ塗りやボードリペア、ケイタリングの仕事など何でもやって頑張ってお金を稼ぎながらサーフィンの夢を追い続けているペイジ。
ものすごい実力を持つにもかかわらず、金銭面でサポートしてくれるスポンサーもなかなかつかず、サーフィンで生活できるにはほど遠い、でも今まで頑張ってきた姿勢、まわりの仲間から心から信頼され、愛されている彼女へのこれはご褒美だったんじゃないかな。人生真面目に努力を続けていけば必ずご褒美がある。自分がイメージしていた、あるいは望んでいたような形ではないときもあるけど。
この映画を見て、やっぱり優れたサーファーって言うのは(上手いサーファーでなくて優れたサーファー)波に上手く乗ったり大波に乗れる人ではなく、そういう波に乗れるように真面目に努力を続け、自分と向き合い、自然やまわりの人たちへの感謝と敬意を忘れることなく、前向きに波に向かっている人,そして波乗りを追求していく中で学ぶべきことをしっかり学んで自分のものにしている人のことをいうのだなと心から思った。

映画のタイトルは「The wave I Ride (私の乗る波)」自分が選んだ波というタイトルだけれど、これには自分の生きる道、自分のやるべきこと、情熱をかけているもの、という意味が重ねられている。人生の波をいかに乗り切るか、そしてただ乗るだけでなく,乗るためにどれだけのことを学んでいるか、そんなことが大事で、その波は乗る人の数だけ違う波があるはずなのだ。
人が乗ってる波をうらやむのでなく、自分が乗りたい波をしっかりイメージし、その波がきたときしっかりそれをつかみ素晴らしいライディングが出来るよう普段からイメージを膨らませそのために準備努力を怠らない。
誰にでも自分の完璧な波はある。
私も自分のその波をしっかり乗れるよう頑張ろう!

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