2014-12-12

12月12日 選挙を前にして

昨日は11日、2014年最後の月命日。もう3年と9ヶ月が経っているというのに,東北ではまだまだ復興が出来たとは言えない状況,いりもしない防潮堤ばかり工事が進んで,肝心の住む家などまだまだ見通しが利かない人もいるらしい。
仮設住宅に未だに住む南三陸の人が,早い人で高台移転が来年の6月にスタートし,遅い人は来年の終わり,そして家が建つのはいつの事やら,と書いていた。そんなよくわからないまま解散,そして明日には日本で選挙が行われる。

普段は波の事ばかり考えてチャラチャラした事ばかりかいてるが,自分の国の事を考えていないわけではない。そして何が自分に出来るのか,(あまりに小さな力過ぎて落ち込むが)分からないなりに考えようとはしている。

正直言って選挙のポスターに掲げていたメッセージや公約などを真っ向から無視した政策をしてきたのがついこの間の選挙からの流れ,そんななかで自民党への不信感を募らせる人は多い。なのに新聞やメディアではやはり自民党の圧勝が予測されている。阿部政権だけはいやだと言ってる人たちはまわりにたくさんいるのに圧勝と言われる割には『絶対阿部政権に頑張ってほしい』という声を聞いた事がない。私のまわりにいる人たちの考えが偏っているだけなのだろうか?いやそうは思えない。どんなに考えてもやはり一番大事なものは平和と人の命,経済ももちろん大事だけどそれは国民一人一人の人権が尊重されたうえでの事ではないのだろうか?津波や原発で3年9ヶ月も立っているのに未だに振り回されている人たちがいるにもかかわらず全く無視して原発再稼働、仮設での生活を強いながら防潮堤の建設、消費税アップ、なんだか良く分からないけど政治家の腐敗は邪魔なだれかを倒したい時にだけ都合良く露呈されている気もするし,露呈されても全く影響がない人もいる気がするのは私だけだろうか?
安倍政権がいいと言う人が多いなら安倍政権でもいい。でも公約はきちんと守り,また国民の意見に耳を貸し,例えば大きなでもが怒ればそれに対しての対応,完全に知らん振りをするのでなく,反対意見に寄り添いながら理解を深めあう努力をしてほしい,ごり押しして無理矢理秘密保護法や自衛権で軍の強化,あげくのはてにどこかの戦争関与なんぞ始まったらたまらない。積極的平和(つまり平和のためにという言い訳をして戦争をする)という言葉には私は虫唾が走る。
書いているうちに気持ちが熱くなってしまったが、前回ハワイにいて投票できないので,なんとか不在投票,あるいは海外駐在票を可能に出来ないか調べたが,住民票がこちらにあるわけではないのでやはり鎌倉で不在投票をする以外に方法はないらしい。とても残念だ。一票で何かが変わるわけではないが,あきらめずに正しいと思う事に向かって行動を起こす事しか私達には出来ない。環境問題もそう,自分一人がごみ広い下からと言って世界のごみがなくなるわけでもない,でもごみを拾うのをやめるわけにはいかない。

思うんだけど,私達が子供のころは勉強して試験でいい成績をとって,いい大学に行って,いい会社に行って人より優れた成績をとり、人より高い地位を得て人より資産を殖やす事が成功とされ,そのために勉強しろと言われてきた。でももっと大事な事があり,そっちの教育はあまりされなかった。
世界のどこかで苦しんでいる人がいる場合,その影響が何らかの形で自分にもあり,すべての事柄が関わりを持っている事。自然に行かされている事,だからこそ自然の仕組みをしっかり学び,自然を大切に資源を大事にする事。問題、摩擦が起きた場合、戦って勝利を勝ち取る事より、話し合って理解しあって平和に物事をおさめる事の方がずっと素晴らしいという事。
そういう教育や瞑想や感謝の気持ちを起こさせる環境教育など適当にしかしてなかった気がする,道徳のクラスって会ったけどただテレビ見るか自習の時間という意識しかなかった。もっと心に訴える、身近な道徳の時間だったら違ったと思う。でもこれからは子供達の教育で世界が変わっていくと思う。勝つことではなく分かち合い,助け合う事の方が大事なという事を教育の基本姿勢にしてほしいな。

日本が暴走していかないように,変だな,ちょっとおかしいんじゃないか,って思ってたら気がついたらこんな事に,なんて事にならないような選挙結果を心から祈っている。
自分自身も,自分のまわりの人間関係も,国際関係も,どんなレベルにおいても平和が一番。


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