2014-07-27

7月27日 感動がいっぱいのM2Oレース

モロカイレースの朝。ネットでGPSを使ってそれぞれの選手がどこにいるかがオンタイムで分かるウエブサイトがあるというのでスクリーンとにらめっこ。ライブ中継と違ってずっと見ていないとならないし、5人までしか選択できないのでいろんな人をクリックしたり、とそッちに気を取られ、仕事しながら見るのは無理だった。笑
サップの30分前にプローンパドラー達がスタート、そして、スタンドアップもスタート!前半のトップ集団は私の予想通り,カイ、コナー、デイブ、スコット、トラビス・グランとの5名がくっついている。その後ろに第2集団、トモは第2集団のすぐ後ろくらいにいそうだ。

たまに携帯から友人達のFacebookにアップされる状況をチェックしながら皆を応援していた。
途中でもおちゃんファミリーもやってきた。お父さんのヒデさんは今レースに出ているトモのサポートで船に乗っている。皆で様子をチェックしながらコンピューターのスクリーンを見守っていた。

結局コナーとトラビスが他の3人を引き離し一騎打ち。トラビスが一度コナーを追い抜かすとその後すぐコナーが一気に抜き返し、こんどはかなり差をつけて引き離したようだった。そのままコナーが逃げ切り、大会記録を更新し4時間08分でフィニッシュ。
(4位のカイとその後ろで5位に入ってきたトラビス、フィニッシュしたあと疲労からか感無量になってか崩れ落ちて突っ伏しているマウイのティーンエイジャー、トラビスの背中に手をおくカイ。そしてその後ろにはカラマ)
それにしても1キロほど競り合うだけでも精神的に大変なのにあの大海原で4時間ぶっ通しで相手が目と鼻の先にいる状態で漕がなくてはならないのはかなり精神的なプレッシャー、そこで負けないのもレースでかつ大事な鍵かもしれない。
結局最初のトップ集団になんと14ftラダー無しのボードで追い上げてきたマウイの若手トラビスバプティスが入り込んできて5位に。回りが17、18ftの板でラダーを使いながら漕いでいるのだからこれはほんとに快挙。まだ10代の彼、これからが楽しみだ。

カラマはよく頑張った、決して強い風ではなかったから彼の得意とするコンディションとは言えなかっただろう。10代20代の選手の中一人だけ今年50歳になる彼。決してトップ集団から落ちこぼれず食らいついていた。これがどれだけ大変な事か、体力的にもそうだけれど、精神的にずっと4時間くらいついて漕ぎ続ける事の大変さは想像もできない。
(フィニッシュ直後のカイとデイブ。二人とも、優勝を逃した悔しさもあるはず)
『最後フィニッシュまでのレグはもう細い糸一本でなんとか繫がってるような感じだった。フィニッシュできた事が嬉しいけど、それより何より終わったって事が嬉しいよ」
カラマらしいコメント。

師弟関係だった二人のフィニッシュ後の笑顔。

カイがインスタグラムにコメントを書いていた。
『4位という残念な結果になってしまったとはいえ、モロカイチャネルで素晴らしい経験をまた出来たし、親しい友人のジャックバークとマットプールがそれぞれプローンパドルのクラスで優勝したのが嬉しかった。そして僕の前にフィニッシュした、コナーバクスター、トラベル、スコットギャンブル、おめでとう!お前ら、ほんとにやばい!」
いつもいつも決してネガティブに物事をとらないカイ、今回だってきっと考えようと思えば色々言い訳や不満も書く事も出来るだろう、でもそのポジティブシンキングこそが自分の早い上達と前進の理由だと自分でも言っていた、「そうじゃなければチャンピオンにはなれないよ」と当たり前のように。ほんとにそうだと思う。
(ウエイブのコンテストではキレのあるライディングで目を引くモー・フリタスも11位に入る)
(3世代続くモロカイチャネルのハワイアンロイヤルファミリー、ナポレオン親子はチーム部門で優勝)
(レディースは私の予想通りソニーが優勝、それにしてもどのレディースも大健闘)
チームジャパンも5時間2分のトモから6時間11分でフィニッシュした津村サンまでどの人もほんとに立派でカッコいい。
(ペアで参加していたトムキャロルも同じくらいのタイムでフィニッシュ、一緒に記念撮影、いいなー)
トモは総合15位、そして年齢クラス別で3位。
本人としてはもうちょっと頑張りたかったところか、でも良く頑張った。続けていれば必ずいつかトモが晴れ舞台に出る番が回ってくるよ。
トモの次にフィニッシュしてきた荒木サン(写真右)は16位。さすが。
レース前後では数キロ痩せてしまうかのように見える。永松くんは今年も14ftクラス、年齢別では優勝?
松山くん、初めてのフィニッシュライン、どんな気持ちでクロスしたのだろう?
フィニッシュラインで思わず涙する人多数、神に感謝している人、家族と抱き合っている人、これほど達成感のあるレースもなかなかないだろうし,見ているものをこれだけ感動させるんだからやってる人はさらに、のはず。
(6時間11分で余裕のフィニッシュ、津村隊長はまだまだこれからも挑戦を続ける、と思う。50歳以上のクラスで3位に入った。感動をありがとう。)
そして気になっていた半身不随のマイク・マターソンも今年は9時間23分でフィニッシュ、(前回より3時間も早いタイムだ)まず健康体の人でもプローンパドルでやる事すら想像を絶する過酷さなのに、それを下半身が動かない状態で挑戦する。彼の勇気と情熱に比べたらどんな苦労でも乗り越えられる気がする。さあ、私も新月の今日から気持ちを新たに頑張って行こう。
 ちなみにトモがフィニッシュするまでコンピューターとにらめっこしたあとは李やそう君と一緒に近所のプールへ、その後モールでシェイクを飲んだり、ラーメンをごちそうになったり、なんだか休日気分、マウイにいると滅多にこんな事しないのでちょっと新鮮だった。又すももや壮、もおちゃんと当分会えなくなるから寂しいな。いつも家族みたいに仲良くしてくれてありがとう。





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