2013-04-30

4月30日 春の嵐

昨日の夕暮れ時から吹き上がってきた風は夜中やまず、朝起きると海は一年白ウサギが飛んでいた。元気ならカイトやダウンウインドができて大喜びだが、歩くことくらいしかできない今の私にはこんな風は厄介なだけ、ビーチは砂が飛びすぎてとても歩けるものではない。(そんな砂も遊び道具を手にしているときは全く気にならないのに)

マウイではどこにいくのも車なのでほとんど歩くことがない。 だからこうやって歩いてみるといかに車や自転車のスピードで走ってることで見過ごしているものが多いか実感する。特に今は春爛漫、どこを歩いても色とりどりの花が咲いているし、薄緑色の新緑もきれい。特に私は野の花が好きなので道路の隅っこや石畳の隙間に一生懸命咲いているけなげで小さな花々にやられている。
実は母も雑草の花などが入り乱れて咲いている感じが大好きでそういう花をさりげなく生けると似合う花器を持っている。ちょっとだけ摘んでトイレやキッチンに飾るとそれだけで春を味わえる、ハワイの大ぶりで鮮やかな色合いの花もいいけど繊細な色合いの小さな野の花も優しい気持ちにさせてくれる。

今日は原稿やデスクワークをいくつかやっつけて再来週のスライドショーのために写真整理 。

さてこの週末マウイではバタフライエフェクトが開催された。
もう今年で第8回めを迎えるこのイベントは競技ではなく純粋に海のスポーツを楽しみ、子供からおばあちゃんまであらゆる年齢層の女性達が集まり、親睦を深めようと言うもの。


そして毎回何かしら集まったお金や食料をサポートグループなどに寄付している。

(オーガナイザーのタティアナ・ハワード、スーパーウオーターガールであり、明るくて楽しくてイージーゴーイングなマウイガール)
タティアナはプロウインドサーファーだけれど、サーフィンもカイトもスタンドアップもやるし、キッズクリニックやボランティア活動も積極的に参加しているとっても素敵でみんなに好かれる女の子だ。

彼女が8年前にこのイベントを始めたときは多分20人くらい集まってウインドやカイトでフキパからカナハまでダウンウインドしたのだが、今や写真を見ればわかる通りこんなにマウイにウオーターウーマンがいたのか!とびっくりするほどの人数、そしてみんなほんとに楽しそう.今年は風がなかったのでスタンドアップとカヤックのみのダウンウインドになってしまったようだが、それ以外にもビーチパーティー、ヨガ、あらゆるワークショップなどサイドイベントもたくさんあったようだ。ほんとに色鮮やかな蝶がたくさんひらひら海に舞っているようで華やか!

Butterfly Effect 、バタフライ効果とはアマゾンの一匹の蝶の羽ばたきがバングラデッシュで台風を引き起こすというような予測できない変化の仕方という意味がある。
(友人のカリーンは娘のルーと一緒に参加)
このイベントも最初は数人の女の子達がウインドやカイト、サーフィンなど違うスポーツで知り合うチャンスもないけれどみんなの親睦を深めようと始めた小さなイベントだったけれど、今や世界中で開催され、フィジー、ドミニカ共和国、ギリシャ、スイスの山何どありとあらゆるところで開かれるようになり、各地で女性同士のコミュニティー、繋がりを広げている。毎年どんどん大きくなり、イベントとしてもいろんな楽しいアイデアが産まれてきている。
タティアナが、『いつか、日本でもバタフライエフェクトを開催して日本に行くことができたら、それこそ私のDream come trueよ!』と言っていた。今年の夏は無理でも地道に共鳴してくれる仲間を集めてタティアナをよべたらいいな。日本でもバタフライエフェクトの開催をきっかけに、それこそバタフライ効果で予想できないような素晴らしい出来事や流れを巻き起こすことができるかもしれない。頭の中でゆっくりビジョンを暖めてみようと思う。

2013-04-29

4月29日 弟夫婦とスタンドアップパドル


朝目覚めると昨日以上に素晴らしい晴天!
その上弱めの北風というスタンダップをはじめるには理想的なコンディション。
以前からやりたがっていたのに、私が忙しかったりでちゃんとしっかり正しい漕ぎ方などを教えてなかった弟夫婦とSUPレッスン。チャントしたレッスンは自分が漕げるようになって一緒に乗れるようでないとできないけれど、二人だったら私は浜から口出してるだけでもできると思ってのプラン。
穏やかな海面は波ゼロ、まずは海にでる前に注意する点、自分で流されたり、危険な状況に陥らないようにするためには絶対に必要な知識などを教え、それからこぎ方のシュミレーション練習。この時点で何度も正しいパドリングフォームで繰り返し練習してもらい、体に覚えさせてしまうのだ。そうすることで海の上でバランスがとりにくいなか、何も考えなくても体が正しいフォームを作ることに繋がる。
必要最低限のことを教え、ちょっと漕いでもらい、また岸に戻ってきたときに注意するべき点を伝える、そんなことを数回繰り返したら、フォームもとってもきれいになり、ごく時のパワーもでてきた。
 
ほら、初めてでもこの通り!けっこう様になっている。ターンの仕方も覚え、最後の方は力強く漕げるようになっていた。『思ったより腕より足の内側や腹筋が疲れる』と言っていたけど、ほんとにそのとおり!体中のいろんな細かい筋肉、そしてコアも鍛えられる.そして素晴らしい景色も楽しめる。サーフィンは取っ付きにくいし、人が多くて怖いという人でも大丈夫だし、反対に海にあまり縁がなかった人にも海を大好きになってもらえるいいツールだと思っている。
けっこう上手になってる幸チャンを見守る弟。
ハイおつかれさまでした。これから日がどんどん長くなるので仕事前のクイックセッションも十分可能ですから是非続けてください。
庭の花も一斉に咲いて明るい雰囲気。
そして今日の収穫。腰が痛くて拾いたくてもここ数日は拾えなかったけれど、今日はちょっとだけ.どうしても気になるものだけ拾ってきた。春らしいネールを幸チャンにつけてあげた。
それにしてもせっかくのゴールデンウイーク、おばあちゃんみたいに腰に手を当てて毎日過ごすのではなく、海に入りたい!

4月28日 最高のお天気

マウイでは大体どんな服を着ればいいのか予想がつくのだが、日本は帰って来たばかりで天気や気温も変わりやすく、毎日着るもので失敗、昨日は天気がいいので足だけでも海につかろうと半ズボンで散歩にいったら北風が強くめっちゃくちゃ寒かった。今日は朝寒いと思って厚手の靴下にパタゴニアの薄手のウールTシャツ(これは実はお気に入り)にジーンズで完全防寒、でも海についた頃には暑かった。
(photo by Mako)


去年ぎっくり腰をやってしまったときに紹介してもらった整体の江川先生は、以前シアトルマリナーズで選手の体を見ていたこともある、ハートフルな素晴らしい先生。今回も西表から電話をしてアドバイスを受けたり、反対に先生の方から心配して電話をくれたり患者さん一人一人に対してとっても気持ちのこもった治療をしてくれる。
今日もその一カ所だけズキーンとくるところを取り除こうと一生懸命長い時間かけてやってくれたおかげで終わったあとはすっきり、痛みもなくなっていた。
午後は高校時代からのウインド仲間(といっても大学に入ってから私はウエイブ彼女はワールドカップやオリンピックと海で一緒になることは少なかったのだが)のマコとちょっとだけおしゃべり。彼女は保護犬だった3匹の犬を飼っているのだがほんとに可愛くてお行儀がいい。ほんとに最近思うけど、犬から学ぶことってたくさん.「無条件の愛とは」を学びたかったら犬から学ぶのが一番、かな。
今日はゴールデンウイークらしい、暖かくてはるらしいお天気、夕日の柔らかい光のなか浜を歩いている人すべてかにこやかで挨拶を交わしたりして幸せな空気が流れていた。何気ない幸福感が実は一番ありがたいことなのかもしれない。
夕日がとってもきれい。そして夜の月も。



2013-04-27

4月27日 あいちゃんの足つぼマッサージ

毎朝のお散歩、ほとんどよくなっているのに一カ所だけちょとした瞬間にずきーんと来るので変な恐怖心にとらわれている気がする。
散歩の途中で去年も海の散歩中に良く会っていたパタゴニアのスタッフ直ちゃんに遭遇。彼女はジョッシュという元気なプードルのお母さん。腰の話をしていたらルームメイトが足つぼマッサージをやってるからと誘ってくれたので午後お願いすることにした。

その後弟夫婦といっしょに鎌倉山の方での用事をすませ手からマッサージをしてもらいにいった。
愛ちゃん、直ちゃんは、その他数名と材木座の海から歩いて30秒くらいのところにすんでいる。リビングとキッチンが広々としていて大勢でシェアしていると言っても全然窮屈な感じもなく、それぞれの仕事の時間や休みもバラバラらしく、かなり気楽な感じ、それでいてみんな仲良く楽しそう。
足つぼをやってもらうと、やはり腰に関係するつぼは激痛。ぐりぐりと容赦なく揉んでくれ、その時は痛いのだけれど後半は痛みや恐怖心で体全体硬直気味だったのが楽になったのか、眠くなってしまうほどリラックス。終わったたってみると足の裏がスースーするほど軽い感じになって、腰の痛みも減っていた。愛ちゃん本当にありがとう!良くなったら二人にスタンドアップレッスンをすることで今日のマッサージと交換することになった。彼女達の住んでいるところはスタンドアップも楽にビーチまで運べる距離だし、鎌倉では波がなくてサーフィンできない日も多いのでこれからの季節是非家に一本おいて暇を見つけては海散歩を楽しんでほしいなあ。
 そんなこんなしているうちにどんどん一日が過ぎていき、夕食前に一緒に住んでいる(2世帯住宅なので)いとこの娘の碧と貝殻細工をはじめた。数日前、私の一生の宝物となるであろうアクセサリーを作ってくれたLockerRoomのアキさんがアクセサリーと一緒に私の会コレクションに穴をあけておいてくれたので、それを利用して何か可愛いものを作ろうという約束をしていたのだ。隣に住む義妹の幸チャンも以前アクセサリー作りにはまっていたことが会ったので声をかけてみると、夕食前だけどちょっと見に来ると言って参加。結局見たらやりたくなって夕食そっちのけで3人とも夢中になった。

碧はちょっとエスニックな大ぶりの貝のペンダント、幸チャンはいろんなカラーやビーズを可愛い貝に組み合わせたブレスレット、私は白いビーズにところどころ小さな斑点模様と貝を組み合わせたネックレスを作成。
私は兄妹が弟しかいなかったけど、こういうことが楽しめるから姉か妹が欲しかったのを覚えている、一人でやるよりずっと楽しい!普段はばたばたしてのんびり家で過ごすことが少ないんだけど療養生活も悪くない。

2013-04-26

2月26日 ALOHA FRIDAY AND FULL MOON

今日はアロハフライデー、月曜日までは仕事はなしだ、というのんきで可愛いハワイアンソングがあるけれど、今日はアロハフライデーにちなんでアロハについてのジェリーさんのお言葉をシェア。
これはジェリーさんがサポートされているゼロウエットスーツの広告でどのためにメッセージを日と事欠いてほしいと頼んだところこんな文章がささっと送られてきたのだそうだ。

"Aloha means Love. In Hawaii, we greet friends, loved ones and strangers with Aloha which means with Love. Aloha is the key word to the universal spirit of hospitality that made Hawaii renown as the world's center of fellowship and understanding. Try meeting or leaving your brother nobles with Aloha and you will be surprised by their reaction to the Aloha of Love." Aloha to you, Gerry. 

このシンプルで奥深い分を訳するのはちょっとおこがましい気もするけれど、日本語に訳すと
『アロハとは愛です。ハワイでは友人や愛する人、そして知らない人でもアロハを持って挨拶を交わします.つまり愛をこめて挨拶するのです。アロハこそがハワイを人と人との繋がりや理解において世界の中心として知らしめた、相手を思いやる精神のキーワードです。誰かとあったとき、あるいは別れる時、アロハを込めて挨拶をしてみてください。その愛情あふれたアロハに対する相手の反応にびっくりすることでしょう。
あなたにアロハを送ります、ジェリー」

Yes, Aloha to you, too, Gerry. 

朝からオンショアで暖かかったのが午後からはどんどん風が強くなってきた。でも張るらしい天気の一日。毎日少しずつ良くなってきているけどまだ海には入れないし、クイックな動きは無理。今のうちに打ち合わせや仕事はばんばんやって、回復したら思い切り海に入ろう!

ここ数日リハビリに歩いたりゆっくり自転車に乗ったりしている。リハビリに犬の散歩をさせてもらっているけれど、これがまた体のリハビリだけでなく心も癒される。犬ってなぜこんなにも愛情深くいられるのかしら?

その後連休明けのトリップの打ち合わせのためにサーフィンを終えた皆さんがうちに集合。今回の旅はパタゴニアの森ケンとカメラマンの李サンと一緒にいく予定。いくつかのイベントは決まっているがそれ以外はコンディションやタイミングに合わせて臨機応変に動くことが基本になっている.やりたいこと、撮りたい写真、会いたい人や取材したいところはいくらでもあって、数日間じゃとてもすべてはできないから、タイミングと天気でどうにでも動けるようにオープンにしておくこともとっても大切.そんな点で3人の意見が一致したので良かったな。

その後今度はパタゴニアへ、ちょうど打ち合わせに来ていたジョージ・カックルさんにも遭遇、相変わらずのガハハハ笑顔が最高。彼はラジオのDJをしていてサーファー大先輩の一人。パタゴニアスタッフとも大勢あえ、いつもお世話になってるカッキーと人生について(?)語ったりしているうちにあっという間に2時。

大急ぎで稲村に向かい、今度はボディーボーダーのエマちゃんと再会。昨日アキさんに預けられたものを渡し、しばしおしゃべり。南風が強く稲村は砂が飛んでしんどいかと思ったらエマちゃん達はしっかり風がブロックされるとっても気持ちのいい芝生のエリアを知っていて、そこからは七里ケ浜や江ノ島の景色も良ーく見えてとっても気持ちがよかった。
エマちゃんは私や私より年下の世代の人なら知らない人はいない一世を風靡したファインモデル。当時からウエットスーツのスポンサーが一緒だったのでお互い知ってはいたと思うけど会うチャンスが全然なかった。可愛くて人気があっただけでなく、彼女はボディーボードもトップレベルだったし、フィットがプロデュースしてくれていた私の水着も着てくれていて、私はそれが結構自慢だった。

それからすでに20年近くたってると思うけど、エマちゃんは全く変わらない。去年ひょんなきっかけでとうとう直接会えたのだけれど、表面的な可愛さではなく、ほんとに心の底から明るくてポジティブで海が好きなんだなって言うのがすぐわかったし、あってすぐ意気投合、以来結構マメに連絡を取ってくれている。
そして娘のりみちゃんものびのび元気でかわいくて、えまちゃんそっくり。二人で可愛いウエット来てボードもってビーチを歩いて波チェックしている光景はきっとあと数年で見られるはず。

エマちゃんと別れた直後にも別のお誘いやらお散歩やらで結局今日は一日動き回っていた。さすがに風の吹くなか自転車漕いでいたので腰が張っているが、ここまで回復したのはとっても嬉しい。明日からゴールデンウイーク、今年はとにかく腰を直すのがゴールデンウイークのプラン。
満月の光を浴びてたくさんのヒーリングエナジーを体に送り込んであげよう。




4月24日 イベントのお知らせ

腰の方は少しずつだが順調に良くなってきている.毎日歩いても痛くない距離が伸びてきている。ただやはり座っているといたくなってしまいぎくっとなりそうになる回数が増えるので怖い、恐怖心を取り除くことも大事なのだろうな。


さて今週からゴールデンウイークにかけてはたくさんのスタンドアップレッスンを!と張り切っていたのにまだ海に出るのはちょっと無理だし、無理してまた痛めるわけにはいかないので残念ながら今のところお断りしている.でも来週半ば位からはスタートできるのではないかと思う。

で、まずはレッスンのお知らせ
5月の3日くらいからスタンドアップのレッスンを受けてみたいと思っている方がいらっしゃれば連絡をお待ちしています。基本的にはマンツーマンで海にいる時間は2時間弱。初めての方は安全第一、正しい漕ぎ方、危険の回避する方法などしっかり伝え、コンディションに寄ってスタンドアップの楽しみ方をいろいろ一緒に試します。経験者の方はその人の要望に応えていろいろ変わりますがパドルのフォームを矯正することでスピードやバランスがぐっと変わることを経験してもらえれば嬉しいし、レースに出ている方、出てみたいという方にちょっとした秘訣や練習方法をつたえます。
レッスン受けたのに実力が変わらなかった、という方はマニーバックします!
海が苦手な方、お子さんも対応できますので(ただし、本人がやりたいという気持ちを持ってることが条件)ご相談ください。お問い合わせ、お申し込みはこちらまで



また5月26日に鎌倉で開かれる日本で一番歴史の長いパドボグランプリ前には付け焼き刃レベルアップレッスンをします.この大会はトップクラすだけでなくビギナーも出るしいろんな人が参加する楽しい大会です、ちょっとしたことで順位がグンと上がるからその秘密を知っておくと得出し、出る人同士仲良くなって一緒に練習できたらいいなと思います。20−25日の間鎌倉でやります。

西表ツアーの様な私が大好きなとっておきの場所でのツアー今年の夏はいくつか企画中なので今のうちにばんばん漕げるようになって素敵な旅を一緒にしませんか?

その他に連休明けに広島でイベントがあります。

世界遺産日本三景に指定されている宮島で、スタンドアップ体験会が開かれます、こちらもビギナー、経験者どちらもオーケー。ランチ付きで5000円です。
スタンドアップパドルボードに興味のある方からすでに熱中されている方まで幅広く楽しんでいただけるイベントです。

参加費:5,000円/1名もしくは1ファミリー(ランチ付)
定 員:30名(先着順とさせていただきます)

前日5/11(土)はBOARDWORKSにおいて、マウイをはじめとした世界のマリンスポーツ事情についてのスライドショーを開催。
5/11 18:30〜

瀬戸内海の海は私も初めて、宮島も初めて.とっても楽しみにしています。詳しいことは主催のボードワークス、牛尾さんにお問い合わせください。

波乗りもいいけど波がそんなに良くない時は混んでるラインナップを抜けて大海原を独り占めするのもいいものですよー。

2013-04-25

4月25日 魔法をかけられた貝の数々

歩くことくらいしか能がないので今日も朝はリハビリお散歩。今日は波が会ってとっても楽しそう、由比ケ浜でもできるが、稲村、七里ケ浜はかなり良さそうだった。
海を歩いていたら七里ケ浜のサーファーのなかに一人スタンドアップパドラーがいて、ビーチに上がってきたのを見たらなんだか野生人みたいな人だなあと思ったら,ケイソンだった。


今日はひっくり返るほどびっくりした出来事があった。

夜になっても貝を眺めながらハイになった気分が落ち着かない。多分ジュエリー好きな女性がいっぺんにダイヤとルビーとサファイヤのブランド品をもらったときのような気分難じゃないかな。

2013-04-24

4月23日 ウミスズメとスナメリのいる奇跡の海の話

腰の調子は上々、昨日よりさらに回復し、ゆっくり自転車も漕げるし、昨日の倍くらいの距離を歩いた。

夜はパタゴニアオフィスで開かれたミーティングに参加させてもらった。パタゴニアとは直接関係ないものだが、パタゴニアの社員スタッフがかかわっている団体の支援やその状況についての報告会のようなもの。前々から興味を持っていていつか是非一度行きたいと思っている山口県上関の原発が立てられようとしている場所で30年間続いている反対運動の一つで、その土地に住む珍しい品種の動物や植物、そこにしかないものなどを守ろうとする団体とそのサポートについての話だった。このことについてはパタゴニアのブログにもエッセイが載っている。

「長島の自然を守る会」はその土地の生態系を調査し、大切な植物や動物が棲息していることを証明していくことでここの自然を守っていくことがいかに大切かを訴えている。そして同時に漁業権を売ってしまう漁師さんがいなくなるよう、生活できるような収入方法を考えたりすることで、原発を立てることに賛成をする根本的な問題も解決していこうと力を尽くしているようだ。そういった中で養殖ではない天然の海産物を現地から内容はお任せで直送するビジネスなどもスタートしている。

そんな活動を支えようとパタゴニアのスタッフが会社のインターンシッププログラムを利用したりしてサポートしているのだが、その活動と状況をスライドショー的にみせてくれた。集まったのはパタゴニアの社員スタッフが半分、そしてだれかしらから聞いたり誘われてきた関心を持つ社外メンバーが半分、ライターさんからシーカヤッカー、印刷業、その他ほんとに年齢も職種もランダムな、でも同じ思いと関心を持って集まっていた。
(クリーネストライン、ブログより拝借 by 斉藤知子)
写真で見る限り、上関の長島、祝島はまだまだ手があまり入ってない自然が美しい場所で、原発予定地となっている入り江は(その入り江を完全に埋め立てて立てる予定らしい)はゆりがごと呼ばれるところで、森からの栄養豊かな水が流れ入り、あらゆる動物の生息地らしいが見るからに美しくしあわせそうな場所なのだ。これがいったんでも埋め立てられたら、もう原発がたたなくてもこの入り江は終わってしまうだろう。
絶滅に近いウミスズメを躍起になって探し見つけ、またここにしか生息してない貝なども見つかり、なんとかして原発が立てられるのを食い止めようと必死になっている。そこに住まない私たちが反対するのは簡単だけれど、いろいろ難しい問題もあるようで、そういう問題があるからこそ、やはり賛成派もいるのだろう.そうはいってもやはり原発はオプションに入れることは考えられない。

私がなぜこの場所に関心を持ったかというと「ミツバチの羽音と地球の回転」がきっかけで、その中で30年間必死の思いで原発に反対してきたおばあちゃんおじいちゃんを見て、こんなお年寄り達にこれだけ頑張らせながら、若い私たちが知らんふり、のうのうとしてていいのか、と申し訳なく思ったのだ。30年間も理不尽なことをされ続けてなお、まだあきらめずに頑張ってこの自然を守ろうとしてくれているおじいちゃんおばあちゃんを放っておけない気持ちになったのだ。
もしも事故があったら、は福島を見れば明らかになった、もし自分のふるさとにあんなことが起きたらどんな気持ちになるだろうか、人ごとではなく自分のこととして考えれば簡単なことじゃないかと思うのだが。
とはいえ関心を持っただけで何をしたらいいのか、自分にできることは何なのかだって良くわからない、自分がいいとしてやろうとしてもそれが自己満足でしかなく、実際現地の人に喜ばれるかわからないのは東北と同じだと思う。
でも何かやらずにはいられない気持ちになればそれがスタートだと思う。必死でやっている人を応援しているという気持ちを示すだけでも頑張ってる人は勇気を持てるかもしれない.忘れてないよということを示すだけでも何もできないときはいいかもしれない、できるチャンスを常に見つけるようにしていれば必ず見つかるから。

長くなってしまったがパタゴニアのスタッフ達は何度も現地に向かうことで実際の活動のサポートだけでなく心と心が繋がり、現地で頑張ってる人たちの心の支えにもなっているような気がする。ただただ原発反対!と敵対するのではなく、理論的に実際この場所を守らなくてはいけない理由をしっかり提示し、賛成派も反対派も歩み寄れるような案を必死で考えようとしているように感じられた。何よりその場所にいき、その場所を好きになることが支援する気持ちを強くする一番の方法なのだろう。
それはきっとここだけのことではない、東北だって実際支援する人たちの顔や表情が見えて、やりとりがあれば、放っておけなくなるし付き合いが続いていく、支援でなくて交流になる。環境保護もそう、これだけ楽しませてもらっていて大好きな山や海が傷つけられることを放ってみておけるわけがない。結局のところ、やはり自然も人もハートでつき合っていれば出るべき行動がおのづから見えてくるのではないかな?

すでに一生懸命やってくれている志の高い人たちはたくさんいるから、そこからいろんなことを知り、考え、感じ、できることをやる。そうやっているうちに同じ気持ちを持った仲間も増えてさらにそれが楽しくできるようになるような気がする。自分のやりたいことばかりやってきた私だけれど、自然と素晴らしい仲間にいつも助けられ、支えられてきた、だから少しずつでも恩返しをしていかなくちゃ、と思う。

気がついたら11時近くまでディスカッションしていたけれど同じ気持ちで集まった素敵な人たちと知り合えた素晴らしい時間だった。

2013-04-23

4月22日 すこしずつ、すこしずつ

寝てると痛みがないのに、長い間座っているとまたぐきっといきそうになる。気分は悪いわけではないので、寝たばかりいるとだらけている気持ちになるし、動いた方がいいといわれているのだが、動こうとするとだんだん腰に重力で重みがかかるのか痛みが出てくる、そんなことの繰り返しの毎日。でも少しずつはよくなっているし、最初の頃はねているだけでも痛みで体が固くなり、食欲も出なかったがいまでは何でも食べたい、食べたい。

今日は午後思い切って散歩に出た。春だというのにかなり冷え込み裸足の足が冷たく太陽の光であったまった砂の中に突っ込みながら歩いた。
まだ家から滑川までの往復が限度かな?良くなり始めると一気に良くなるので気長にすこしずつ、すこしずつ、焦らずにいこう。でも新緑やツツジ、藤の花などを見に山歩きや寺巡りができるようになりたいな。

4月21日 自宅療養 

昨日の飛行機でまたちょっと腰が痛くなったけれど、マジックハンドの江川先生に見てもらい、なんだか痛みやらプレッシャーやらでカチコチになっていたのか、施術を受けている間にほぐれて緩んだのかどーんと疲れが出て眠くなってしまった。
江川先生の近くにいるということだけでちょっと安心感があるのかもしれない。弟に行きもかえりも車で送ってもらい相変わらずみんなの世話になりっぱなし、せっかく日本にいるので投票を是非したかったのだが自分の腰を大事にすることが先決なのでなくなくあきらめた、でも激戦の市会議員選挙、周りの人はみんな投票にいっていたから投票率は高かったのでは?
個人的には鎌倉をブランドにして売るのではなく、世界遺産にするならそれを観光目的というよりも今ある歴史的な建造物や文化をしっかり保存し、塀や柵、入場料なしで大切に保存できるシステムと観光客のマナーを浸透させることに利用してほしい.正直言って世界遺産というのはマーケティングの一つでお金を引っぱりこむ戦術の一つだと思っている、だから素晴らしい自然を保護すべきところでも観光客があまり来ないところ、おかねにならなさそうなところは世界遺産にならない。世界遺産になったことで反対にそれまでの良さが失われたところも多いので鎌倉もぜひともそうならないようにしてほしいと心から思っている。
鎌倉の普通の生活、歴史が普段の生活に密接になるところがいいところなんだと思ってるので、そこをそのままにしておいてほしいし、子供達にしっかり鎌倉の歴史やバックグラウンドを知ってもらえるよう行きやすい博物館や記念館はぜひとも推進したいと思う。私が子供のころは山にも海にも子供同士で行き、基地ごっこや秘密の通路探し(鎌倉は本当に細かい裏道が多いし、山の中にもハイキングコースにない道がたくさんあった)などを楽しんでいた。つくし、山芋のみ、からすうり、潮干狩り、とにかくそういうものが楽しくて仕方がなかった。季節ごとに今だったらこのお寺のこの花がきれいとか、そんなこともみんなが知っていて楽しんだり、そういう楽しみをこれからも子供達が当たり前のようにできる土地であってほしいと思う。今ではいいお寺のほとんどが入場料を払わなくては入れない、子供でもお寺に入るとちょっと神聖な気持ちになる。お寺にも気軽に行けるといいんだけどなあ、(まだ無料で入れる素晴らしいお寺もたくさんあるからありがたいが)

自由に動けないので、お寺やらハイキングコースにいきたい気持ちはいつも異常につのる。
そのぶん「ふらふらできないから家にいることが確実なので捕まえやすい」と会いにきてくれる友人もたくさんいた。高校生のときに一緒にウインドをはじめたマコも3匹のわんちゃんつれてあいにきてくれ、横浜に来ているマウイのカイト仲間靖君も顔を出してくれた.今日までジュエリーの展示会をしていたユキチャンと愛ちゃんもお疲れの中終わったあとに遊びにきてくれた。
それにしても春とは思えないこの寒さ!

4月20日 なんとか帰宅

もう何日もお世話になりっぱなしでできれば一日でも早く、解放させてあげたいと思っているが、(ありがたいことにほんとにいやな顔せずおせわをしてくれているけれど)そろそろなんとか帰れるのではないかと思い、飛行機の予約を変更し、昨日の夕方石垣までフェリーに乗ってやってきた。ちょっと北風が強く揺れたのでその揺れでグきっと来ないかビビりながら、足を踏ん張り常に腹筋を引き締める状態で腕に力を込めてなんとかクリア。津村サンが迎えにきてくれてオフィスに再び泊まらせてもらった。



先日津村サンのガイドで年に何回かしかないほどのべた凪の中海を漕いで最高の経験を⬇というご夫婦と隣の島野菜カフェでお会いしたので夕食を一緒にさせてもらった。
島野菜カフェは最近石垣では一番楽しみにしている食べ物屋さんで、何しろ泊まっているところの隣ということもあるけど野菜が美味しく食べられ、それも沖縄でしか食べられないような珍しい地の野菜をいろいろ工夫して使っているメニューがたくさん。特にバーニャカウダはそのものの味を楽しめるのでおすすめ.ソースはアンチョビーのかわりに沖縄のクースをつかったものでこれもおいしかった!)メニューもフロアも前回来たときからさらに拡大。大変なにぎわいぶりだった。
こういうものを食べるといろいろ野生の植物をとっていろんな料理を作りたいという欲求にかられる。本州に帰るといろいろ取れる時期だからなあー、でもちょっと放射能が怖いなあ。


さて今朝はがんちゃんが車でピックアップしてくれ、空港まで送ってくれた.今回はみんなとゆっくり話す時間も海で遊ぶチャンスもなかったけれど、空港までの時間だけでもはなせて良かった。八重山のみんなと話すとほんとにほっとする。彼らの優しさに自分も内側から優しい気持ちがわいてくる感覚があるのだ。いつもいつもありがとう。次に帰るまではがんちゃんとユキさんが作っている黒糖ジンジャーシロップをなめることで八重山へのホームシックを乗り越えることにしよう。

今回は動くのに精一杯でみんなの写真などなかなか取れずに終わってしまった。ま、また来るからいいか。

さすがに那覇から羽田までの2時間強座りっぱなしはきつかったようで、下りるときに腰のあたりがグキっと何度も行きそうでビビったが、車いすに載せられ、情けない格好でゲートまで行くと弟夫婦が待っていてくれた。全く今回の旅は最初から最後まで周りのみんなに世話になりっぱなしだった。自己嫌悪に陥りたくなるけどそうじゃなくて周りのみんなの優しさに感謝して受けたものをちゃんと自分なりに返すことを忘れないようにしようと思う。
まずはしっかり腰を直して、思い切りぴょんぴょん飛び回り、いやっていうほどパドルして海に入れるようになりたいな。


帰りに家のすぐ近くでやっているマウイマリの展示会に顔を出した、ちょっと挨拶、と思って寄ったのに可愛いアクセサリーがいっぱいで真剣に見入ってしまった、マウイマリの展示会はかなりの危険ゾーン。



4月19日 ピーチパインと島らっきょう

明け方降っていた雨もやみ、本当に心地よい気温、熱くもなく、もちろん寒くもなく、日差しも強すぎない天気。からっと晴れると海はとんでもない色になってきれいだけど、こんな西表も私は好き。

腰は少しずつ良くなっている気もするが、やはり座ってると変な痛みが戻ってくる。でも近所を歩いたりできるようになった。

今回はいろいろ見て歩いたりできなかったけど、いつも必ず寄る上原港近くにあるネーネのお店にちょっとご挨拶。ここは本当に素敵なものがたくさん、それもほとんど地元のアーチストさん達の作品ばかり。
ここのオーナー姉妹はなんといず下田の大好きな宿Villa Shiahamaの相馬さんのご兄妹。3人とも手作り好き、自然好きなのはご両親の影響みたい。今妹さんが宿をはじめるためにいろいろ準備をしていて、お父様が助っ人に来ていろいろ作っているらしい。ヴィラ白浜のように素敵で居心地のいい宿になるだろうからとにかく楽しみ。

ピーチパインと島らっきょうを無人販売で買った.こっちで買うと安いしおいしい。

この時期は西表も暑すぎず、観光客も比較的少ない、それでいて拾い物(もずくなど)も楽しいし、泳ぎにも寒くないので最高の時期じゃないかな。

なんとか動けるようになったのでとりあえずフェリーに乗って石垣まで行くことにした、翌朝の飛行機にちゃんと乗れますように。


徳チャン、春ちゃん何から何まで本当に本当にありがとう。いつもお世話になってるから、と恩返しのつもりでツアーを企画したら、反対にさらに借りを増やしてしまった。でもこれに懲りずにまた来るのでこれからもよろしく。

西表、なーんにも見れなくてなーんにも遊べなかったけどそれでもなおさら好きになった!やっぱり旅はその場所の良さだけでなく、ふれあう人によって善し悪しが大きくえいきょうされるのだなあ。

2013-04-18

4月18日 べた凪

今日も暑い夏日、徳チャンは石垣島から日帰りで来るお客さんとサップクルーズ、わんちゃんを連れてマングローブのなかを漕いで、すごく喜んでもらえたそうだけど、こんな景色の中漕げるのは、そしてこれだけの規模のマングローブは他では経験できない。

私も普段西表にいると暇さえあれば徳岡家の犬、凛ちゃんを連れてビーチへ散歩にいき、貝拾いにいそしむのだが、今回は貝拾いどころか海にいくことすらできない。あまりに悔しいから体にガムテームをつけて浜を寝てゴロゴロすれば貝が取れるかななんて冗談もでるくらい。ただ今日は外に出てゆっくりペースで歩いてみた。午前中は家の回りを一周、夕方は近くのビーチまで、おそらく200mくらいだか、西表に来て1週間、やっと海を見ることができた。

夕凪の海で徳チャンと凛チャン、そして今回何度も食べにいったラフラガーデンのさとるさん、くみチャン、その他数人がのんびりスタンドアップしたり釣りしたりのんびり海で楽しんでいた。

島時間ってこういうことをいうのかな。

4月17日 夏日つづく 

毎日天気も良く風も弱い、島らしい空気が流れている、と思うけど、私はほとんど家の恥じっこに敷いてもらっているお布団で寝転んでいるばかり。ちょっと良くなってご飯をテーブルで食べるとまたぐきっとやってしまったりの繰り返しだが、確実に1週間前よりは良くなっている。今日は診療所に行って診断書を書いてもらい、いつでも飛行機の予約をかえられるようにしてもらった。ただ今はまだご飯を食べるために椅子に座っているだけで、悪化するので飛行機に乗る自信ゼロ。かといってここでいつまでもお世話になるのも申し訳ないので早くなおらないかなあと思う.徳チャンも春ちゃんも、本当にいやな顔一つせずに相手をしてくれているが、もし自分が反対の立場だったらそこまでやってあげられるだろうかと思うと、本当に感謝の気持ちでいっぱい.そして本当にもしだれかが怪我をして動けなくなったらできるだけ喜んで世話をしてあげよう、と心に決めている、徳チャン春ちゃんに今回のお礼を仕切れるとは思えないので、本当にその分だれか助けが必要なひとがいたらpay it forwardだ。そうでもしないとバチが当たるくらいにみんなの親切にあまえてしまっている。

そういう意味では西表でこうなって良かったともいえるのかな。石垣もそうだけど八重山は本当にみんな優しいひとばかりで、石垣に来て、空港まで移動が必要ならいつでも連絡して、と何人の友達がメッセージをくれたことか。
ありがとう、ありがとう、ありがとう。