2016-02-09

2月8日 Eddie is GOING!

水曜日から木曜日にかけて大きなうねりが続く予報、それに合わせてとうとうエディービッグウエイブコンテストが開かれることになった。毎年28名の招待選手が選ばれ、3ヶ月のウエイティングピリオドを持つこの大会だが、おっこ6年間解されていなかった。最後に開催されたのは2006年でそのとき優勝したのはグレッグ・ロング。それくらい本当に大きな波はここのところ来てなかったということなのだ。

でも今年は違う。1月に入ってから休みなく記録的なサイズの波が入ってきていて、今回もそれらのビッグウエイブをさらに上回るかもしれない波がやってくるらしい。
ワールドツアーでチャンピオンになるのもすごいけれど、このエディーの大会はどんな大きな大会と比べても完全に別格、トッププロたちが出場することを夢にまで見て、この大会に選ばれ、出ることはおそらくどんな大会に優勝することよりもプレスティージも高いし、サーファーとしては最も名誉なことだと誰もが思っている。
実際招待選手はレジェントからワールドチャンピオン、そしてワイメアで常に光っているようなアンダーグラウンドまでいろんなタイプもしかし、間違いなく大会で乗る資格を持つ選手たちのすごい名前がずらりとなら部、そして補欠でさえ、この人が補欠?というような名前がずらり。カイレニーでさえ、補欠の15番目くらいだっただろうか、おそらく今回は出ることはできないだろう。

前回開催されたのが2006年、だから招待されていても出られずにそのまま終わってしまう人だっている。だから補欠5番目くらいまでのサーファーたちはなんとか大会に出られますように、と今頃落ち着かないはずだ。

1995年だったと思う。スイッチという雑誌で50ページ近い特集でハワイのビッグウエイブをテーマに原稿を書かせてもらった。最初に書いたらと言われた時はまだ大学生だった私に、よくも自由に書かせてくれたと思う。
実は一番最初はエディーのコンテストやアイカウ自身を中心に原稿を書いていたのだが、なかなか書けないうちに5年も経ってしまい、そのうちにマウイでレアードたちがトウインを始めピアヒがビッグウエイブの頂点になってきた。原稿がズルズルかけずにいた5年間はちょうどそんな転換期だった。5年間の間にテーマがだんだん変わっていったが、エディーやワイメアで当時一番チャージしていたデレク、そしてクライドとのインタビューなども含め本当に意味のある取材をさせてもらった。夏の間オアフに滞在し、ビショップ博物館に通い、昔の新聞は資料をたくさん調べたりもした。最終的にはエディーアイカウについての話とレアード、ジェリー、デレクの3人に焦点を当てたビッグウエイブに対する思いを語ってもらうインタビューが中心になった記事だったけれど、あの頃からずっと私はビッグウエイブに向かっていくサーファーたちの精神世界やライフスタイル、なにがそうさせるのか、そしてビッグウエイブに乗るとき、その海の中で彼らはなにを感じ、なにを見るのか、強い関心を持っている。自分が乗れないから未知の世界が余計に魅力的に見えるのかもしれない。あの時の取材の時に感じたいろんな思いは今でもあまり変わらずそして同じような感覚を追い求め続けている気がする。

エディーはハワイアンにとって、そしてサーファー、ライフガードにとって、こうあるべくという見本のようなサーファーである。サーファーであるなら彼について少しは知っておくべくだと思うし、今時コンピューターで調べればいくらでも情報は出てくる。
波に乗るという行為は単に気持ちいいというだけでも自分の技術をあげてそれで勝つことが目的であるべくものでもないと思う。もちろんそれでもいいのだがもっともっとサーフィンから私たちが得られるものは意味深いより大きなものがたくさんあるので技術や勝負に勝つことだけに止めてしまったら本当にもったいない。海、そして波に乗るために海と向き合うことで私たちが生きていくために必要な教えのほとんどが学べるような気がする、自分さえオープンで謙虚でさえあれば。

エディーの大会を前に。世界中のトップ中のトップが、勝ちたいという気持ちより、その場に居られることに感謝し、みんな謙虚な姿勢でいることが強く印象に残る。水曜日の10日エディーのコンテストでみんなが素晴らしい波に乗れますように。日本人で唯一招待されている脇田プロも今まで努力してきたものがすべて海で出しきれますように。


2016-02-07

2月7日 Superbowl Sunday

今日はスーパーボールサンデー、ほとんどのアメリカ人が家でテレビにかじるつくフットボールの一番大きな試合がある日なのだ。この日の午後はみんな海に入らずテレビを見るので反対に空いてる海で楽しめる大いなるチャンスでもあるのだが、残念ながら今日のマウイはオンショアでジャンク。久々のジャンクコンディション(波は大きくなってるけど)なので、久々に体を休めることができる、ともいえる。
今日は溜まってる仕事をやってつけてしまおうと朝から仕事モード。仕事も体を休めることも必要だったのでそれはそれでいいか。

そんなわけで朝仕事をしているとカイレニーのお父さんから電話がきた。昨日駄目元でカイレニーにインタビューのリクエストメールを出しておいたのだ。でもこれだけピアヒが割れててMavericksからも帰ってきたばかり、そして明日からサンセットプロなんていうときにやれるわけがない、と諦めていた。ギリギリまで会えなければ電話でやりとりするしかないかなとか対策を考えておかねばと思っていたのだ。
今日の2時にはオアフに行くのでそれまでの時間に来れるならインタビューできると聞いて、全てをドロップして大急ぎでカイの自宅にダッシュ、その道で潤くんにも電話してもし時間があるならインタビューするとき一緒に行く?と聞いたら彼もすぐに出てきた。カイの話を聞けるチャンスは逃さないほうがいい、何を学べるかわからないからというのを潤くんもよくわかっているのだ。

そんなわけで家にお邪魔して1時間弱話を聞いた。かなり短時間ではあるけれど、彼の情熱とモチベーションが体からにじみ出るほど感じられ、この冬嫌という程やってくるビッグウエイブに完全にスイッチが入っているような感じだった。詳しいことは今シーズンのBLADEの巻頭で紹介するのでお楽しみに。
でも聞いてる私たちがやる気になり、元気をもらい、カイも自分もレベルの違いはあれどみんなそれぞれの目標に向かって試行錯誤、努力と葛藤とを繰り返しているのだと励まされた。

 カイはアスリートとしてもプロ選手としても超一流だけれど、何よりも情熱、やりたいという気持ちの強さがものすごい。おそらく、いや確実に、スポンサーがお金を出してくれなくてもいまやってることをやっているだろうし、お金がなくてできなかったら、自分で働いてでもやっていただろう。本当に興味深い話ばかりだった。横にいた潤くんもカイの話を自分の立場に置き換えながら消化していたように思う。明日からサンセットの大会。今回はピアヒでサンセット以上の水の量や波の大きさを経験し、カイの考え方ややってることなど話を聞いてまたさらに自信がついただろうと思う。
結果はどうであれ、去年よりステップアップしている自分がいるということ、それだけで私は十分だと思う。もとはしくんも潤くんも確実に去年より大きくステップアップしているのがわかる。羨ましい、自分はなぜ、、と自己嫌悪にならず、地道に努力を続けていればいつかは自分もステップアップが待っていると信じて腐らず頑張ろう。


2016-02-06

2月6日 新しい世界 Into the Big Blue

実は昨日緊張しすぎてよく眠れず、朝も4時半に起きてしまった私、まるで波が大きい日みたいな気分。落ち着いて心拍数を落とさないといけないのに、考えただけでドキドキしてくるからこれじゃあ、まずいと不安いっぱい。でもとりあえず落ち着いてるふりして待ち合わせの場所に行くけど、30分も早く着いてしまった笑

ウエットスーツを着てたかさんの言われる通り用意をしてワイレアのビーチへ。30年近くマウイにいてもこのビーチにはほとんどきたことがない、多分潤くんともっくんもそうなのだろう、もっくんはここいいですねえ、「初心者の女の子でもサップできるし、夜空も綺麗そうですねえ」と確かにそうだけどもっくんが言うと怪しく聞こえるから不思議。
そして怪しいといえばこちら、フルスーツがなかったのでタカさんのダイブ用ウエットを借りた潤くん。なんだか人間というより生き物。アバターの映画に出てきそうな感じ。


 私はボディーサーフィン用のフィンだしもっくんはそこらへんのレンタルで出てくるようなシュノーケルとフィン。ウエイトを腰に巻いてフルスーツきた私たちがパドルで沖まで行く様子はかなり浮いていた。
けれど朝日の綺麗なこと。水の透明度にキャーキャー言いながら沖へ。タカさんはもうずっと先にカヌーで言っていて、何やらセットしているけど半マイルくらいって言ってたけどかなり遠いし、かなり深いように見える。こんな深いところ大丈夫かなあ。
タカさんの詳しい説明でまずはタカさんが見本を見せ、そのあと潤くん、ヒロさん、もっくん私の順番でトライ。潤くんの落ち着きぶりは初めてとは思えないとタカ先生のお言葉、本当に落ち着いていて一回目ですでに10メートルクリア。ヒロさんも普段ダイビングガイドなので海の中はお手のもの、トライしているたびに慣れていってるようだった。
私ともっくんは耳抜きで苦戦。なかなか抜けず、無理いいこうとすると耳が痛くなり、絶対無理していこうとするのはいけないと言われていたので距離は伸びず。
その上私は確認せずに履いたからフィンを表裏逆に履いていた。あとで突っ込まれて慌てて履き直したがそれくらい緊張していたのだ笑
もっくんも貸してもらったゴーグルのレンズが潜ると真っ白に曇ってしまってかなりマヌケ顔になりからかわれていた。
まだまだ素潜りというよりは耳抜きの練習という感じだった。でも大きな波に巻かれたら結構深くまで持って行かれることもある、だから耳抜きもできるようにしておかないとダメだろうし。タカさんも最初は耳抜きでとっても苦労したらしい。何事も少しずつやっていけば出来るようになる、タカさんを見ているといつも励まされる。
(もっくんと彼を見守るタカさん)



 (かなり深くまで行って落ち着いて上がってくる潤くん)

(さっきまではへんな着ぐるみみたいに見えたのに、潜りがうまいと単にカッコよく見えてくる)
これはタカさんが潜っているときの動画。何より今日の素敵だったのは水の中ではクジラの鳴き声がうるさいほど聞こえること、深く潜れば潜るほどその声が大きいらしい。

無事講習を終えた頃には会場はかなり風が強くなっていた、コギ練気分でガンガン漕いでビーチに無事帰還。その後のヒロさんの愛妻カナちゃんが作って待ってくれていた朝ごはんのおいしかったこと!!

思ったようにはできなかったけど初めての経験ができ、また少しだけ全く違う世界を垣間見ることができた。次にやるときはきっともう少し落ち伝できるのでは?そしてその前に耳抜きをしっかりできるようにしておきたいので練習しなくちゃ。
100ft(もうあまりに遠くて姿が見えなくなるので心配になった)も潜り、2分間も潜っているタカさん、静止状態では6雰囲気を止めていられるタカさんを見て「ああ、これだから
ったらピアワンであんな巻かれ方しても平気だろうな、ピアヒでも落ち着いていられるのか」と納得。あそこまでは無理でも少しでもできるようになったら確実に波の中での自信がついてくるだろう。
亀のようなスピードでもいいから少しずつでも頑張っていこう、何よりあんな世界を見れてクジラの声の中潜れるなんてほんと全く新しい世界。最高の経験だった。それも気の合う仲間同士で!
タカさん本当にありがとう。一緒にやってくれた皆さんもありがとう。

2016-02-05

2月5日 体のチューンアップとフリーダイビング理論講座

今日は久々に和子さんに体を見てもらえる日。彼女は元オリンピックのスキー選手で、マウイに住んでいるご主人と結婚し、今ではこちらに住んで、ボディーワークをしている。ボディーワークといってもうまく説明できないし、詳しく説明すると間違ったことを書きそうなのであえて書かないけれど、いわゆる整骨とも違うし、ピラティスより深い、そして精神的な部分にまで深く関わっていく。体の正しい昨日を脳に学ばせることで正しい動きをさせるようなリハビリを教えてくれる。初めて和子さん位お世話になった時私は腰があまりに悪くて普通に立ってることすら苦痛な状態。そんななかほんとに少しずつ少しずつ出てくる問題を一つずつ解決していってくれた和子さんには心から感謝している。そして今はかなり状態がいいけれど、状態がいいよ、ということを見てもらいながら張りやすいところなどをリリースしてもらう。帰る時にはなんだか身体中の血の巡りがぐっと良くなり、軽くなった感じになる。日本でも4人くらい本当にお世話になっている先生方がいるのだが(それぞれ全く違う分野の先生)マウイでも彼女ともう一人日経のアイバン先生にはここ数年本当に助けられてきた。いざ動けなくなった時、心から信頼できる先生がいると言うのはとても心強い。
さて、夜はタカさんのところにみんなで集合。大きな波をやるためにはホールドダウンでも息を止めていられるという自信がなくてはダメ、ということで最近フリーダイビングにはまっているタカさんが素潜りを教えてくれるというので、まずは今晩理論の講義を受けるのだ。

潜る前の今日明日はコーヒーなどカフェインも、アルコールもダメとの禁止令にひろさんは辛そうだったけれど、まずは夕食前にある程度フリーダイビングについていろんなことを教えてもらった。本当に人間、そして生物の体の仕組みって不思議で面白い。
ついつい潤くんともとはしくんのピアヒチャレンジの話に盛り上がってしまい、脱線気味だったが、なんとか大事なことを教わり、あやちゃんとカナちゃんのご飯を美味しくいただきながらみんなで大いに盛り上がった。
タカさんはフリーダイブで息を止めた時に起こる症状を段階別に説明してくれ、この症状になってもまだ大丈夫、これはブラックアウトする前、ブラックアウトしても大丈夫、とか言いながらも見せてくれる動画が本当にやばい。ブラックアウトした人をみんなで慌てて水面に運んでいる様子や、ブラックアウト前に起こる酸欠の状態でサンバと呼ばれる症状(自分に行動がコントロールできなくなり、カチカチ踊るように動くのでサンバと呼ばれるらしい)や行動不信になってる人の動画を見せてくれて、これでも大丈夫、なんて言われても尚更怖くなるばかり笑
こんなもん一人でコンピューターで見てるタカさん、やっぱり変態だーとみんなが言うと「いや普段は見ないっすよ」と言ってる横で「でもパパ機能も見てたよ」と息子のアキラくんがつっこむ。まあタカさんのマニアックぶりは今に始まった事ではないが。

それにしても潜りができて、息が長く止められるようになれば、この波に対するビビリ病も少しは治るかもしれないので私としては是非とも少しでも覚えたいものなのだ。もちろん潜り自体も楽しめたら最高、タコが取れたらどんなに素敵だろう!
でも昔から私は水中への恐怖心が強く、明日の実技講座のことを考えると既にドキドキして心拍数が上がってしまう。とにかく心拍数を下げることが一番大事なのに、落ち着かなきゃ、と思えば思うほど緊張して寝られなくなる。大丈夫かなあこんなで、と腹式呼吸をしながら寝ようと努力する。明日が思いやられるが、楽しみでもある。



2016-02-04

2月4日 タイディーボールとレインズのファンセッション

(カラマ先生。最近お気に入りのロングボードっぽいアウトラインのボードでリッピング)
今日もグラッシー、少しサイズダウンしたというものの、まだまだどこも波がある。10時からこうちゃんと一緒にジミールイスの工場に行くことになっているので朝ほんのちょっとだけパドルアウト。カナハの沖が良さそうだったのでそこで1、2本乗ったら上がってハイクに向かおうと思っていたのにこれが思いの外楽しい友ちゃんサイズ、その上いつもほどにはボコッと掘れていない(それを喜ぶ自分も情けないが)なのでピークからバンバン波が取れたし、巻かれもした。このサイズなら巻かれても全く気にならないのに、これがある程度のサイズになると巻かれるところに近づくことすらしなくなるから小股ものだ。
このポイントは普段割れていてもだいたい4、5人しかいないし、それもだいたいがカラマとその仲間、ボックスブラザーズの面々。今日もカラマ軍団5人だけだったので私も十分波が回ってくるし、とっても楽しめた。
イアオ渓谷がバックになってとっても綺麗
ジュニアはカラマのいとこ、いつもスタイリッシュ。
普段はみんなを撮るばかりの私だが、今日はジェイソンが撮影していたので私も撮ってもらった。写真見ると反省ばかり。全然レールが入ってないし、膝も曲がってないし、自然の方向も全然ダメ。次回気をつけて乗ってみよう。

ジミーさんのところでは新しいモデルの話などをして2時間くらいで終了。その後私はレインズへ、こうちゃんはホキパへ直行。吹いてないかと思ったら7mでちょっとアンダーくらいのコンディション。波もサイズダウンしてオーバーヘッドなのだが、ストラップレスだったら私には十分楽しめるサイズで、実は今年に入って一番楽しいカイトセッションだったかも。
まあ、毎日波乗りやらカイトやら休む暇もない。エルニーニョ万歳!








2016-02-03

2月3日 カナハのカイトセッション

今朝は毎年恒例大先輩こうちゃんのお手伝いで彼が扱っているメーカーとの打ち合わせに参加。もちろん仕事ではあるけれど、みんな昔からのウインドの仲間でもあるのでいろんな近況も聞けてある意味楽しい時間でもある。
たまたま歩いていたらショーンが新しいとってもかっこいい板を持って出てきた。誰の板が出来てきたのかなあ、と思ったら、なんと自分用のウインドサーフィンボード笑、ピアヒガンのオーダーが世界中の大波乗りやプロから来ていて大忙しのはずの彼。私も色々話を聞きたいけど忙しそうなので連絡取るのを遠慮してるくらいなのに「この間すごくいいコンディションの日にウインドやったらまたもっと乗りたくなったんだよ」と言い訳するように言っていた。笑 いやいや、自分の楽しみ優先はサーファーの基本です。笑
そしてそこにやってきたのはミッシェルと息子のタイラー。ミッシェルは80年代後半から90年代にかけてフランス人の大波乗りとして知られ、、パートナーのビンセントと二人でピアヒでの党員も初期の頃からやっていた。そしてその息子のタイラーが今はyoungガンとしてパドルでピアヒをチャージしている。ちょうどここであった翌日はMavericksで今までで最も完璧なチューブをメイクしてインターネットで「このたいラーラロンドっていうのは誰なんだ、」と騒がれていた。ピアヒでもアルビーの次にウエストボール狙いでは光っている。まだ20歳これからも楽しみ。
 MFCのピオ、イタリア人典型の性格で大げさでいい加減ではあるが、いい奴でもある。そしてそれに振り回されながらもこうちゃんは頑張っている。ものはとってもいいし、契約してるわけではないがケリースレーターもジェイミーオブライエンも実はここのフィン愛用中。カイレニーがライダーで彼のフィンをケリーも使って大会に優勝している。
 クアトロのシェイピングマシーン。
クアトロのシェイパーキース。新婚旅行でマーシャル諸島から帰ってきたばかり。
さて、打ち合わせが終わった頃には周りの木がざわざわと言い始めていて、こうちゃんも気もそぞろの様子。お互いホキパとレインズへ。
(波が大きいときの常連マイク、今日はこのマイクとスティーブ、アレックスアグエラ、クルーザーと大きい日に必ず出てくる面々だけしか出ていなかった)
しばらく見ていたけどかなり風が弱い上にセットは巨大、完全にチャンネルはクローズアウト。昔はこれでも風が安定していれば出ていたのにな、自分は弱気になってるなあと自己嫌悪になりながら、それでもリスクが大きすぎると判断してカナハへ。
(男アレックス、ロビーさんよりもウインド歴が長いせいラーで未だ現役なのは彼だけではないだろうか?フォイルボードのレースなどでも未だに優勝戦線でがんばっている。)
 (メローで優しいスティーブ、もう60歳以上のはずだがビッグウウエイブ大好き。ものすごい巻かれ方をしてカイトも板もボロボロにすることも多い。)
(ナッシュのプロダクトマネージャー、ミッキー。大きな波のサップもウインドも上手だし、特にコナウインドのレインズになると生き生きとしてくる。)

カナハに行くと弱めの風、ちょうど潤くんもセッティングしているところだった、普段混んでてごちゃごちゃのロウワーズのいい波のところがガラガラウインドサーファーはほとんどゼロ。出てみると7mでちょっとアンダーだけれど楽しい!何より人がいないから自由自在。レインズでビビりながらチキンジャイブしかできずに終わるより今日はカナハに来て正解だった。そのうち何人かウインドが出てきたけど、それはリーバイとケビンプリチャード、彼らにしてもホキパは風が弱すぎて大きすぎたようだったので、私は確実にカナハに逃げて正解だったと気分が落ち着いた。

この冬はずっと風がなくてカイトができずにいたが、やはりカイト最高。あのスピード感はたまらないし、あのサイズの波を恐怖心なしでサップでは絶対乗れないから。サップでもあれだけのスピードが出せたらなあ。

2016-02-02

2月2日 潤君ともっ君のピアヒ

 (潤ともっくん、無事ピアヒのショアブレイクを抜け、崖の上まで戻ってきたストーク顏)
昨日オンショアが吹く中カナハで一生懸命漕いだせいで朝お疲れ気味の目覚め。アウターリーフが気になったけど、ルームメイトが今日は一日中風がないよ、予報でそう言ってるからというので、のんびり8時すぎに出動。ああ、この時間だと渋滞もないし、楽チン。
ビーチに着いてみるとちょっとオンショアが吹いていた。すでに早々上がった津村さんがいて「結構よかったよー」オンショアでこのポイントはちょっと私には手強いかなとも思ったが、何もやらないのも嫌なのでとりあえずパドルアウト、漕いでいったらそれほど風は気にならなかった。

誰もいないかと思ったら、ルームメイトのランディーと、サウスアフリカから移住してきたアダムがいた。アダムとはこの冬やってきてジョーズでものすごいチャージを見せたサウスアフリカビッグウエイブサーファー軍団の話をした。彼らを率いている年配のサイモンはアダムの二つ年下で、彼がボスとなりサウスアフリカからみんなで一緒に来たらしい。彼らが波に乗ってるところはジョーズとは全く違い一握りの人しか来ないし、波に乗る人も少ない。そんなちゅ級の果てからジョーズに挑戦しようとみんなでやってきて、数週間滞在し、マナーややり方もサウスアフリカを代表するという意識で行こうとかなりシリアスな合宿をしていたそうだ。実際彼らのものすごいチャージ、そしてワイプアウトはいろんな写真に残ったし、小さくてもオンショアでもピアヒが割れそうな日は必ず彼らがいた。サウスアフリカのイメージが彼らのおかげでとってもいいものになった気がする。

さてランディーもアダムもしばらくすると帰ってしまい、一人になると私もあまり無理はできない。それでも今日はかなり小さいサイズなので今日こそはもうちょと奥に入ってピークから乗る練習をしたい、と自分をプッシュした、、、つもりだけどいざセットが来るとイマイチ端っこにいる。そしてギリギリすぎると見逃してしまって、後でああ、完璧なポジションにいたのに、と後悔してばかり。なかなか思い切ってできない。昨日もオンショアで漕ぎ続けたのでだんだん腰に違和感が出てきたので痛くなる前に終了。

上がったと同じくらいに電話にメッセージが。潤くんからで、ピアヒをチェックしに行ったらもとはしくんもいて、二人でピアヒに入ったとのこと。
そして波は小さかったけど無事岩場からアウトに出て一本ずつ波に乗り、また無事に上がってきたよ、と顔写真付きで送ってきた。
その表情を見たら、二人とももう完全にどこかスコーンと抜けたようないい笑顔だった。そう、いつも私が見るジョーズでの波乗りを終えて丘に上がってくるサーファー達と同じ顔だ。

二人がジョーズをやりたいと思ってることは前から感じていたし、本橋くんは多分もう数年そう思っていたに違いないし、十分準備もできている気がしていた。大勢の人がいるときにスタンドアップであのラインナップにいるのはイメージがわかないけど例えばこのあいだの木曜日に大勢のサーファーが来た翌日は友人が一人だけで小さめのピアヒで乗っていたらしい。その話と写真ももとはしくんに送っていた。最初にやるときはみんながこれは割れるだろう、と予想つける日ではなく、割れてるのかなあ、問われてないだろうなと思う日にチェックを続ければ、結構人知れず割れているものなんだという話をして、「私だったら毎日乗る乗らないは別にしてチェックに行くだろうし、割れていない中でも出て行ってみるとかすると思うよ」とちょっとプッシュをかけたつもりだった。だっていくら今年がものすごい波がバンバン来る年だからといっても自分の理想的なコンディション、風も吹かずに大きすぎず、混雑もない日なんて数日しかチャンスはない。
まあ、私が言わなくても本人も絶対わかってると思うけど、私に言われたらムッとしてあるいは後押しされていくかもしれない、そして多分、そういう小さな割れる変われないかで人がいないコンディションを目の前にしたら絶対出るだろうと思ったのだ。でも見ずにいたら、出ることはない、とにかく見てみないと始まらない、それで行ってみてダメでもそれはそれで諦めがつく。

二人で岩場から出て、一時間チャンネルから波を観察したらしい、そして完全にタイミングを計り、一本ずつ乗った。
震えるほどの恐怖と興奮と感動で体の奥底からつき上がるようなストーク、今まで感じたことのないものだったと話してくれた。
詳しいことは潤くんのブログにも載っているのでぜひ!

今やジョーズは多くのサーファーの夢でもあり、栄光の場所。そこで乗れたことは素晴らしいけれど、私にとっては彼らがジョーズを乗ったからすごいのではなく、ジョーズなんて乗れないというところから数年かけていろんなことで努力して結局ここまで来たという過程が素晴らしいと思ってる。二人だってもう若手とは言われない年齢になってきているかもしれない、でもそんなこと全く多分考えていないと思うしジョーズに乗ったからスポンサーがとか、写真に残すとか、自慢できる、そんなことは一切考えていないと思う、ただただ、普段乗ってる波とジョーズはどう違うのか、自分に乗れるのか、どうしても挑戦したくなって出て行ったのだと思う。
今までの努力のご褒美が今回ジョーズで乗れたということなんだと思う。
「サンセットの大会に出るつもりでハワイ来たけど、ピアヒに入れて気分的にはもう僕の今回の滞在はジョーズ乗れたことで80%達成した気分です」(潤くん)
「恐怖と興奮と感動が入り混じり、震えました、波に乗った途端思わずうおーという叫び声をあげてました(イエーイではなく、うおーという感じ)」(本橋)

まだゆっくり話を聞いていないけど、彼らの目標としていることに一歩近づいたという喜びは私にも伝染してくる。そして彼らはピアヒに入ったことで目標達成どころかさらに課題や目標が増えた感じ、途方もなく高い目標に見えたり、周りのレベルと自分は全く違う様に思えても一歩一歩時間をかけてでも進んでいけば必ず近づける。


ジョーズでパドルサーフィンが一気に増えたきっかけを作ったマリシオの言葉はまさにジョーズをうまく表現していると思う。
「Living the dream with nightmare behind it」巻かれたら悪夢のスープに追っかけられながら夢にまで見た波に乗っている。いいこというなあ。

レアードの言葉「人間の人生っていうのはやりたいことを達成するには十分の時間がある。焦らなくても地道な努力を続けていればね。ただ無駄に時間を使うにはあまりに短すぎるんだよ」
マリシオがパドルでピアヒをチャージし続けたのもそう。時間をかけてでも自分を信じて続けることができるかできないかが大きな鍵なんだと思う。

2016-02-01

2月1日 ガラガラサップセッション

朝は波もサイズがなく、風が吹いていたので仕事。午後ちょうど集中力が切れた頃に風が少し落ちた様に見えたので、チェックしに行ってみると波がサイズアップし始めていた。そしてほとんど誰も出ていない。ちょうどライフガードの人が上がってきたところで、すごくいいよーとニッコニコ、私も慌ててパドルアウト。

出てみるとサーファーが5人ほど、そのうちの二人はいつもにこやかでメローな雅子さん夫妻。人が少なくて最高ねー、と今日もニコニコ。
「コンディションが良くて混んでるよりこっちの方がずっといいわー、それにどんどん良くなってきてるのよー」
確かにセットはどんどん上がってきていて普段は混んでるからピークに行けないのだが、今日は一人だけで乗りたい放題。5本だけ乗って帰ろうと思っていたのに荒れた海面の中必死に漕ぎ続けてクタクタになるまで乗ってしまった。

右のピークに結構上手なロングボーダーが友達同士でふざけあいながら乗ってるなあと思ったら、それは今年からナッシュにまた戻ってきたベーントとそのお父さん、そしてフィオーナだった。コンディションに合わせていろいろ道具を変えて遊ぶのも必要だし、実は上達の鍵なんじゃないかとマウイのトップアスリートを見てると思う。
なにはともあれ期待しないで出るとどんなコンディションでも楽しい。そしてそれって人生すべてに言えることなんじゃないかな。何事も期待をせずに与えられたものをありがたく楽しむことが大事。難しいんだけど。



2016-01-31

1月31日 久しぶりのレインズカイトセッション

なんともう1月最終日。2016年1月はきっとしばらく語り継がれるだろう素晴らしい波の毎日、そしてうねりが来るたびに、記録を塗り替えるような素晴らしいライディングの連続、感動と興奮で休む間もない感じだった。
そして私自身に関して言えば、そういう大きくパワフルな波を前に何にもできず逃げ回るばかり出、全く精神的にも肉体的にもスキル的にも準備ができていないことを目の当たりにしへこみまくった一ヶ月でもある。でも落ち込まないと次に向かわないから、できてないことを実感しただけでも進歩なのかもしれない、それをこれからどう克服するかが大事なのだ、と思う。
全く誰のためにやってるわけでもこれが仕事になって稼いでいるわけでもないのに、なんでこんなに必死にやってるんだと思う時もあるけど、たぶん自分でもそんな自分が好きなんだと思う。変人であることは認める。

昨日今日は久々にサイズダウン、と言ってもホキパ方面では充分頭以上のサイズはある。そして本当に久しぶりに風が吹いた。11月12月は風が吹いても雨まじりでレインズで乗ることがなかったので夏以来かもしれない。ちょっとオフショア気味の風でインサイドが弱い。ランチング、そしてリーフを横切る時が怖いけれど、今日のカナハはきっと久しぶりに乗れるカイトサーファーでものすごい混雑になってるだろうから混雑するフラットウオーターよりはリスクのある人がいないウエイブスポットを選択。

出てみるとやっぱりガスティー、波が大きなサイズだったらこの風の日は出ないだろう。でも波が小さかったし天気も良かったのでそれはそれなりに楽しめた。途中ブローがきつ過ぎて、小さなカイト使ってるのに引っ張り上げられてなかなかボードにたどり着けないくらいの時もあったけど、まあショートセッションを楽しんで終了。

カイトのスピード感はサップとは全く違う。これはこれで本当に楽しい。実はこのスピードで波を突っ切るのが一番好きかも。ピアヒのサーファーならこれクラインスピードは出てるかもしれないが、私のサップなんてカタツムリみたいなスピードしか出てないから、テイクオフも波に押された時にスピードに体が追いつかず怖い。これくらいのスピードがサップで出せたらサイズのある波も少しは克服できるんじゃないかなあ。
ちょっと乗っただけなのに、足腰かなり筋肉痛。結局体はなかなか休められられない。笑

2016-01-30

1月30日 みんなほっと一息?

朝起きるとオンショアに雨。やっと今日は海はお休み?とジャンクなコンディションのことを喜んでいる自分に笑ってしまう。
9時半から久々にフィットネスに行こうとかなちゃんを誘ったものの、出かけようとしたら風は弱くなってる。あれ?と不安になって連絡したけど、良いわけではなかったようなので二人で大汗かきながら足腰強化。

今日はゆっくり体を休ませて仕事をしようと二人で行ってたのに、出てきたらまた風が弱いような、、と二人でカナハに直行。ありがたいことに風はオンショアで吹いていたので安心して二人とも諦めがついた。なんという貧乏性。でもお互い様なので気が合う。
こういう仲間とだと波がよければ全てドタキャンもOKだし、波が良い日が続けばみんな付き合いも悪く、集まったりすることもない。でもみんながそういう感覚なので楽なのだ。

仕事をしながらシェインドリアンのインスタグラムの投稿を読んで笑った。
「エルニーニョ効果でものすごい波が次々やってきて、たくさんの歴史に残るライディングがここで起こった。この冬これからもまたこんな大きなうねりがたくさん来るのか、それは嬉しいことなのか、嘆きたいことなのか。」



そりゃああれだけの波を毎日毎日相手にしていたら疲れてくるのは当たり前、少し気楽に一日を過ごしたいと思わないはずはないんだけど、同じ人間と思えないような彼らでもそうなんだなとちょっと嬉しかった。

私なんてろくに乗ってもいないのに、今日はリラックス、と思うし、日本人男塾、潤くんも津村さんも今日は少しのんびり、もとはしくんはお昼にはすでにビールを飲んでいたらしい。そういう日もないとね。

それより何より仕事溜まってるからやらなくちゃ!

2016-01-29

1月29日 疲労蓄積?

(メローなカナハで楽しく友達とセッション、あやちゃん)
サイズダウンしたので一人でピアワンに行って巻かれながらピークで待つ練習をしようと思ったら朝篤くんたちから連絡が来た。昨日は車の中で二人で寝たらしい。朝どこかでリラックスサーフィンしてからダカインに行こうと思うというのだが、ひろなりくんは足の切り傷が心配なので海には出ず。篤くんはスタンドアップをやってみたいというので私の板を貸してあげてカナハに行くことにした。今日はカナハ的にはメローで誰でも楽しめるコンディション、つまりかなり混んでいる。でもまあ、インサイドの人のいないところなら大丈夫だろうとパドルアウト。私の8’4は私にとっては大きめのボードとはいえ、普通の8’4よりずっと絞って薄くできてるのでバランスとるのは難しい。でもふらつくー!と言いながらしっかり立って漕いできた。さすが。
フラの先生もしているゲイルはいつ見てもとーっても優雅な波乗り、そして絶対人の邪魔になる動きが一切ない。

ニコニコしながらインサイドで自分のところに来る波を待ち、乗ると素晴らしく無駄のない女性らしい素敵なライディングを見せてくれる。
キャシーも好きなサーファーの一人、彼女についていけば必ずインサイドでいい波が割れるところにいるから自分もいい波を取れる。

結局沖まで出てきた篤くん。肩頭のセットが来ると、「やべ、どうしよ、」と焦っていたが、昨日バスが入りそうなチューブに中暑せず突っ込ん出た人なのに、と笑ってしまったが、慣れない大きな板に乗ると周りにぶつけそうで怖い気持ちは良くわかる。それでもセットに乗ってこの通り、さすがです」

午後はたまった仕事に取り掛かるべく机に向かったけどここ数日の疲れで集中できない。昨日良く寝られなかった分、今日はコンピューターの前で居眠りばかり笑

篤くん、ひろなりくんお疲れ様でした。今回は今まで以上に得るものが大きかったと言っていた。来ればくるほどみんなが受け入れてくれるし、友達も増えてくる。波に乗ること自体だけでなく、ここでのベースが築かれていく。また来れたら来てね。

2016-01-28

1月28日 世界各国から集まってくるビッグウエイブ好きたち

(トウインで夜明け前にテイクオフしたアンドレア・モーラー、レディースではもちろん多分メンズでもこの波に乗れるサーファーは数えるほどしかいない。その上彼女シングルマザーで消防署のレスキュー退院の仕事もして、スタンドアップでもパドルインでもジョーズで乗っていて、ロングディスタンスパドルレースモロカイでもなんども優勝している凄い女性なのだ)

今回のビッグススウエルは個人的には前回15日のものより、そしてピアヒチャレンジの大会の時よりも凄い波だったんじゃないかと思う。急激にアサイズアップし、早くにサイズダウン、そして一番のピークは夜の間に過ぎて行ってしまったが、それでも翌朝夜明け前はみんながトウインしていたほどだからかなりのサイズだったはずだし、何より、サイズだけでなくパワーがあってバカっと掘れリップの分厚いものだったように見えた。実際自分が乗れるところでの波もサイズの割りにいつもよりずっとパワーがあり、また海の動き、カレントの流れがとても激しかった。
朝は自分も海に出たし、夕方は他の用事があったので一日中見て入られたわけではないのだが、28日は前日の午後に比べてサイズダウンしたせいでみんなたいしたことないように話していたが、あんな凄いのはサイズがダウンしたって凄い波には変わらないそして前日手がつけられていなかったセットの波に、何人かのサーファーがテイクオフ、そして鳥肌が立つようなチューブをメイクしていた。
(写真はひろなりくんのフェイスブックから拝借)
昨日はワイメアでチャージして、それから今朝マウイに到着した日本人サーファーあつし君とひろなりくん。お昼頃からパドルアウトしたのは正解だった。昨日の午後、今朝でかなりみんな疲れてきて、どんどん夕方にかけて空いていったからだ。パドルアウトした時には多分30人以上入っていたが、すぐに20人くらいに減り、最後は夕方はシェイン、イアン、グレッグロングなどと一握りのサーファー達で間近に彼らの動きを見ることができ、話をし、特別なソウルセッションを共有することができたようだ。


私がピアヒについたと同時くらいに彼らは海に出ていた。「オレンジと赤のボードが俺で、白いのがなりちゃんです」というメッセージ。
友人たちと一緒に丘から望遠鏡で必死にさがす。いたいた。
結構はじのほうに陣取っていいカンジでラインナップの様子を見ている、と、篤くんがまずテイクオフ、彼は相変わらずはじの一番ほれる波からテイクオフ、だからテイクオフはすごく難しそう。
(今の所唯一手に入っている写真、(ビデオからのスナップ)これは一本目の篤くんの波。エアードロップ半端ない、ブルースリーみたいだけど躊躇は感じられない。)
今回も一回目は上から10メートルくらいの(に見える)エアードロップで降っていた。続いてひろなりくんも一本目はミディアムサイズでボトムでワイプアウト。でも二人とも巻かれながらも落ち着いてラインナップに戻っている。だいたいセットが来ると乗ってるメンツは決まっていた、その合間に来る波もみんな乗りたくてもなかなか乗れないように見えた。いつもより波が掘れて、リップが厚い感じに見える。だからか、テイクオフで失敗したりリップでふってる人も多いし、ギリギリでバックオフする人も多い。
波のはじ方でも巻かれるとかなり引きずられるし、2発くらい巻かれるともう随分インサイドまで行ってしまう。その頃にはジェットも来てくれて助けてくれる。

シェインドリアン、グレッグロング、イアンウオルシュはさすが、ベテランらしく、本当にいい波が来ると必ずその3人が乗っている。
(グレッグロング)


若手タイラーやアルビーは波の大きさより自分が乗りたい波、そしてテイクオフの位置をよく知っていて、他の人たちの何倍も波数に乗っている。しばらくするとひろなりくんがかなりいい感じの波にテイクオフ、同時にもう一人の人もテイクオフしたのだがひろなりくんの方が奥だったのでよけてくれた、ひろなりくんが急に掘れてそそり立った波に板を合わせ,急にスピードを増したような感じで掘れたセクションを抜け切った、向けた後彼は信じ難いと云った表情で両手を上にあげた。
いい波だった。パワもあり、パンチも効いていた。
(フランスから来たベンジャミン、バスク地方では知られているのだろうが、こういうアンダーグラウンドのビッグウエイバーがこのようなチューブ一本で世界に名前を知られるようになる)
(大きなうねりの合間、それほど大きく割れていないときでも、とはいえジョーズで割れていれば十分大きいのだが、乗っていた面々、左からローカルのショーンの板に乗ってる子、サウスアフリカのソロモン親子、このシーズンでしっかりジョーズに名前を刻みつけたジョッシュレッドマン、もう一人サウスアフリカの人、そして一人置いてビクターロペスの息子、ショーンロペス それにしてもビッグウエイブやる人は大柄な人が多い、みんなこれ190センチくらいの巨漢)
去年も一昨年も世界中から大波乗りがこの波に乗りたくて集まっていたのは同じなのだが、今年はさらにそれを感じた。特にあまり知られていない無名の若者、あるいはあまりサーフィンで知られてはいない国(というかワールドツアー選手などがいない)からのサーファーなども単独で乗り込みとにかく乗りたくてジョーズに張り付き、小さくても大きくて割れてれば出る、そんな人が目に付いた。地元の若者でもそういう子がいた。割れる変われないか、あるいは割れはじめの空いてるときに、自分はビギナーだから今行かなくとと急いで出て行く、波がなさそうなときに見に行っても、彼がまたいてでて行くところだったり、そして海の上でも派手さはないけど着実で、毎回見る度に上達していて、28日にはものすごい波にテイクオフのトップから振り落とされ、ボードごと白い滝にのも混まれ、その後、2本大きな波にやられてかなりインサイドまで引きずられていた。最後はジェットに助けられてチャンネルに戻ってきたけどそれでもインフレータブルを引っ張っていなかったのには感心した。

メキシコプエルトエスコンディートのローカル、ココ・ナゲイルズ。
「人生最高の日、長年の夢がかなった。感謝の気持ちしか湧いてこない」と感動していた。

イギリスのトム・ロウ、実はイギリスやアイルランドには彼のようなさむーい海のビッグウウエイブ好きが結構いる。
(同じくトム、いい波を乗るにはリスクも大きい)
ニカラグア、チリ、ブラジル、サウスアフリカ、オアフ、サンタクルーズ、みんなジョーズの波に乗ることを夢見て集まってきて、そして夢を実現させてるのだ。いい表情にならないわけがない。
日本からは篤君とひろなりくん、他の海外のアンダーグラウンドチャージャーたちとともに今回は特にジョーズに強い印象を残していった気がする。
篤君とひろなりくんが岸に戻ってくる最後まで見届けたかったけれど、3時過ぎにピアヒを離れた。

車まで戻る途中にちょうど海から上がってきた様子の若い男の子がもう、天国にでもいっちゃってるような目をしてものすごいハイになってる空気を放ってそこに立っていた。小さなレンタカーに今脱いだばかりのベストやラッシュガードを置きながら、見も知らぬ行きすがりの私でもいいから何かこのすごい気持ちを聞いて欲しい、そんな顔をしていたので、「お疲れ様good job、 Congratulation」と声をかけた、あまりの彼のオーラに思わず手を差し出して握手までしてしまった。まだたぶん20前後だろう。オーストラリアから来たのだそうだ。少なくとも私が知ってるような有名な選手ではない。でもきっとどうしても乗りたくて一人でドキドキしながら出て行って、巻かれたのかいい並に乗れたのかはわからないが、無事にあのショアブレイクもクリアして帰ってきた。それだけでもあんな顔にさせるほどの経験なんだと思う。

(ゼインシュワイツァー、レフトのビッグウエイブ。彼のおじいさんはウインドサーファーを発明したホイルシュワイツァー、お父さんはウインドサーフィンチャンピオンのマット、そしてゼインもウインド、サップ、サーフィンすべてに長けている)
ジョーズでのセッションを終えて上がってくるサーファーはみんな同じ顔をして帰ってくる。日常生活ではなかなかあそこまでのハイは経験できないのではないかな、私には見ることのできない何かものすごい力や魔法を見ることができるんだろうなあと羨ましく思う。こういう顔はアラスカでもよく見る、たぶん自分もしたことがある。世界中の全てに愛を感じ、すべてを肯定できるような気持ちになる。それこそエベレストに登った人とかもこんな顔になって帰ってくるんだろうなあ。
写真のほとんどは28日でなく、27日の午後のもの、やはりサイズが大きかったのでその日の写真のアップが多く、28日のものはあまり出てこない。

でもイアンウオルシュの完璧なチューブやグレッグシェインなどうならせるように上手なサーフィンなどたくさんあった。
なんだか凄い波やライディングがありすぎてみんな麻痺してきたような気もする。

ピアヒの波にパドルでは乗れないという概念が覆され始めたのがまだ5年前。それが今やこんな凄いことになっている。
(トウインしかなかった頃のピアヒにパドルで何年も一人で挑戦し続けていたマルシオ・フェレーリ、仲間は大勢に増えたが、彼のチャージもどんどん進化している。Living the dream with nighmare bihind it 夢に見た人生を生きているけど悪夢が後ろで追いかけてくる、と言う彼の言葉に大笑い、まさにそうだろうな)

先ほどの写真に載ってた、ソロモン親子のお父さん、28日の朝一発目のワイプアウト。
少なくても55歳以上ではあるはず。凄いなあ。人形みたいになってる。


昨日も今日も一番大きな波に乗って抜けてきたのはサンタクルーズのニックラムじゃないかと言われていた。

kai Lenny ジョーズが割れるたびにグンとレベルアップしてる彼、後ろのチューブの大きさったらない。

グレッグロングの教科書のようなチューブライディング
ジェイミーオブライアン、彼も人生最大の波にパドルインで乗ったと言っていた。
カイ、スタンドアップ。
弟のニコロのワイプアウトで一躍有名になったイケイケのポルチェラブラザーズ、グーフィーは兄貴のフランシスコ。
ローカルのストローダー、メイクしている写真も凄いけどこの波でワイプアウトして死なないのが不思議。

ビッグウエイブはただのアドレナリンジャンキーから始まるかもしれないけど、あのジョーズの波を前にしてみて、ただアドレナリンだけでは乗れないと思う。自分のちっぽけさを目の当たりにしたときに感じる自然のパワー、その中で生かされていることを感じる喜び、あのものすごいパワーで動く並に自分を合わせて一体になること、どんな感覚なんだろう?一生私は想像することしかできないが、それでも間近に見せてもらえることでビビッドな想像ができる。